パパ・ママの頭を悩ませる子どもの好き嫌い。健やかな成長のために好き嫌いなく食べてほしいのが親心ですが、現実はそうはいかないことも多いですよね。この記事では、子どもの好き嫌いの理由と克服方法を紹介します。理由がわかれば対策もしやすくなります。ぜひ最後までお読みください。

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子どもに好き嫌いが多い理由

幼児期から本格化する子どもの好き嫌いですが、なぜ子どもに多いのでしょうか。理由は、子どもの「味蕾（みらい）」という味をキャッチする器官が大人の3倍以上敏感なためと言われています。そのため、大人が思っている以上に味を強く感じてしまうのです。特に苦味や酸味、辛味など刺激の強いものには強く反応してしまいます。

嫌いになる理由を探ってみよう

好き嫌いの中でも食材を嫌いになる理由は子どもによってさまざまです。子どもが特定の食材を嫌いになる理由を知っておくことで対策をとりやすくなるでしょう。ここでは、特徴的な4つの理由を紹介しますので、当てはまるものがないかどうか確認してみてください。

味覚（酸味と苦味）

子どもの嫌いな野菜の代表格として挙げられるピーマンやトマト。これには人間の本能が関わっていることをご存知でしょうか。子どもは一般的に酸味や苦味が苦手です。なぜなら、酸味＝腐っている、苦味＝毒があることを知らせるために本能的に拒否反応がでるからです。子どもの味覚は、まだ成長過程。これらの味は受け入れるのに時間がかかるということを知っておきましょう。

見た目がいや

次によく見られるのが、見た目が嫌いというケースです。中でも、ナスの色味やゴーヤのデコボコなど緑黄色野菜は嫌われやすいようです。一方で「嫌いなにんじんを星型にくり抜いてかわいくしたら食べられた」というように、見た目をアレンジすることで食べられるケースもあります。

食感がいや

口に入れた時の食感がグニャッとしていたり、魚がぱさぱさして飲み込めないなどの食感で嫌いになってしまうことがあります。子どもの咀嚼力に合う硬さにしたり、お肉やお魚などにはとろみをつけたりなどの食感を変えることで食べられるようになることがあります。

環境によるもの

過去に骨が喉に刺さったなど、トラウマから嫌いになってしまうパターンや「仲の良い子が嫌いと言っていたから自分も食べない」といった環境による好き嫌いが出てくることがあります。環境が変わればまた食べてくれることがありますので、無理せず心の変化を待ちましょう。

その他「知らないから食べたくない」という理由もよく聞きます。この気持ちは大人でも共感できるのではないでしょうか。人間は、初めてのものに警戒心を持ってしまうことがあります。そのため、なるべく小さいうちにさまざまな味を経験させておくことが大切です。また、子どもが一度拒否しても根気強く食卓に出し慣れさせるようにしましょう。

好き嫌い克服3つのステップ

好き嫌いを克服するためにできることを段階別に3つに分けて紹介します。

1.食材に親近感をもたせる

食べるとは別の角度からアプローチをしてみましょう。食材に関して楽しい経験を作ると親近感をもち、食べやすくなる傾向にあります。

• 食に関する絵本を読む
• 買い物に行って食材を自分で選ぶ
• 野菜を育てる
• 魚釣りに行く

まずは絵本で親近感を持たせてみるのがいいでしょう。食材に関する動画を観せてあげるのもいいかもしれません。さらに、自分で育てたものには愛着がわき美味しく感じるという傾向にあるため、家庭菜園や魚釣りに挑戦してみるのもいいでしょう。

2.家族が同じ食卓で食べる

子どもが嫌いであっても家族が同じ食卓で食べていると身近に感じてきて、ある日突然「食べてみようかな」という心の変化が起きることがあります。チャンスを逃さないためにも食卓には出す習慣をつけましょう。ただし、無理に食べさせるのは余計嫌いになってしまうので、逆効果です。いずれ食べるだろうとおおらかな気持ちでいてあげてください。

3.ひとくちだけ作戦

はじめは、ひとかけら・ひとくちサイズだけというようにハードルを極力下げると食べてくれることがあります。もし食べられたら「がんばったね！」と大げさに褒めて自信をつけてあげましょう。「次はもう少し大きいサイズに挑戦しよう」と徐々にサイズを大きくしていくと、ゲーム間隔で苦手を克服できます。

焦りは禁物！時間をかけて少しずつ慣れさせよう

子どもの好き嫌いは多くの子にあります。苦手な理由を探り、その子に合った工夫ができるといいですね。大切なのは「いつか食べられるようになれればOK」と長い目で見ることです。無理強いすると余計に嫌な思い出となってしまい逆効果になってしまうので、焦らずゆっくりと時間をかけて慣れさせるようにしましょう。

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